札幌でコロナの影響による飲食店クラウドファンディングに疑問

ちわ~

スタンピーズオーナー板倉です。
現在飲食店向けクラウドファンディングがメディアでもとりあげれることが多くなりました。

新型コロナウイルスの影響で来店者が激減している札幌市内飲食店を救うためという形で様々なクラウドファンディングが登場していますが、

結論から言うと、私はこの飲食向けのクラウドファンディング参加に関しては、反対です。

「本当にそれは飲食店を助けてることになるの?」

と疑問に思います。

「それって逆に自分の首を絞めることにならない?」

とさえ思ってしまいます。

まず、現在登場していたクラウドファンディングを二つ紹介します。

①【飲食店応援ファンディング】
おそらく一番最初に登場したコロナ後飲食店向けクラウドファンディングです。
来店したいがコロナの影響で来店出来ない飲食店のファンに向けて2020年10月9日まで利用が出来るお食事券を発行します。発行するシステムとして株式会社ACT NOWが提供するクラウドファンディングを使用。

【リターンについて】
■1000円〜
飲食店へのお気持ちを受け付けます
■2000円
選んだ飲食店で利用可能なお食事券(2200円分)
■5000円
選んだ飲食店で利用可能なお食事券(5500円分)
■10000円
選んだ飲食店で利用可能なお食事券(11000円分)
■30000円
選んだ飲食店で利用可能なお食事券(33000円分)
■50000円
選んだ飲食店で利用可能なお食事券(55000円分)
※応援という性質上いかなる理由においても返金は致しません
※集まった資金は決済手数料として5%を引いて飲食店にお支払い致します。

【スタート参加店舗】
2020年3月6日現在、札幌・旭川・函館・苫小牧など全道各地から参加表明が届き、150店舗を超えました

【企画立案会社】
株式会社トリプルワン

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000054959.html

②札幌市飲食店未来応援クラウドファンディング
最近札幌市で始まったクラウドファンディング。

新型コロナウイルスの影響で札幌市内飲食店の来店者が激減し多くの飲食店が悲鳴をあげております。そんな飲食店の未来、札幌市の食・観光を守りたいという想いで、「札幌市飲食店未来応援クラウドファンディング」がスタート。クラウドファンディング手数料、支援額30%プレミアム分の費用を札幌市が負担することで参加する飲食店においては負担無しで参加できます。また支援者にとっても30%のプレミアムが付くことで大変お得に飲食を楽しめます。

支援総額
9424万円

支援者数
5665人

参加店舗数
362軒
(2020年8月20日現在)

第1弾!デリバリー&テイクアウトで飲食店を応援!
「がんばれ飲食店!応援企画」、「札幌出前タクシー食べタク」、「きよたStayHome応援プロジェクト」、「地域の味を楽しもう」もしくは「うちであじわおう」に登録している飲食店を対象に、1,000円の支援につき1,300円のお食事券が受け取れます!

https://actnow.jp/feature/sapporo_food1

だそうです。

内容を見てみると
素敵なことを書いてるように見えるし、
今大変な状況だからなんとかしたい気持ちもあるし、
参加するのは自由だし、
個人の考えで選択して良いです。

それを踏まえて私は反対です!笑

「本当にそれってお店のためになってる?」
「根本的解決になってないよね?」

っていうのが本音です。

そもそもクラウドファンディングとは…

クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。

資金調達といえば、一般的に金融機関からの借入や関係者・ベンチャーキャピタルによる出資などがあげられます。クラウドファンディングは、そういった資金調達にはない「手軽さ」や「拡散性の高さ」、「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力的な新たな資金調達の仕組みとして近年注目されています。

クラウドファンディングの種類
・購入型
・寄付型
・融資型
・株式型
・ファンド型
・ふるさと納税型

今回の飲食向けのクラウドファンディングは「購入型」にあたります。

購入型クラウドファンディングとは、起案されたプロジェクトに対して支援者がお金を支援し、支援者はそのリターンとしてモノやサービスを得る仕組みのクラウドファンディングです。

支援者は起案者がリターンとして設定した商品やグッズ、サービス等を購入するような感覚で支援することができる。

わかりやすくいうと、
支援してもらったお客様に【飲食サービス】をリターンとして提供する。

まず1つ目の疑問点…
お金支払ってもらってサービスを提供するって別に普通のことじゃね?それって支援か?笑

ここで言う【飲食サービス】例
①テイクアウト&デリバリーチケット
②お店で使えるコース割引チケット

この2点の飲食サービスがクラウドファンディング上でよくあるんですけど、これ2つ目の疑問です。

①テイクアウト&デリバリーチケットへの疑問
テイクアウト&デリバリーに関して、今までやってなかったところが、コロナウィルスを機に頑張って始めるのは自由だし構わないと思うのですが、飲食店がいきなりお弁当屋を始めても、採算が合わないの現実です。そもそも仕出し屋さんは開業当時から利益を見越してお弁当を作っていますが、飲食店は別です。仕出し屋さんに対抗した商品を出したもんなら大赤字です。それに支援だって言ってクラウドファンディングでたくさんチケット購入されても大変なのに利益全然ないという自分の首を絞めるだけの現実があると思う。本気で取り組むのはリスクがあると思います。

②お店で使えるコース割引チケット
私の認識では、10000円支援で11000円分お食事券利用できますなど、購入したお客様がお得に使用できる割引チケットです。

一見聞こえが良いのですが、店側の解釈でわかりやすく言うと
「先に現金もらって後日サービスを提供する」

これに私は落とし穴があると思っていて、

コロナが落ち着いた頃に、支援してくれた人たちがサービスを受けにくると想定して、サービス券を利用するわけなので、その場でサービス券以外の注文を頂かない限りその日の売上が「0」です。

これって先にお支払いしてもらっているだけで、売上が向上しているわけじゃないですよね。

そしてさらに現在はソーシャルディスタンスを余儀なくされていますので、席の間隔をあける必要があり、通常の半分近い席数で運営しないといけない状況です。スタンピーズで言うと100席作れるところを50席ほどで現在運営しています。

席が少ない状況で、支援してくれた当日売上にならない人達で店が早くに満員になってしまったらいかがですか?

当日の売上は全然上がらない上に、そもそもの常連さんが店に入れないという状況にもなりますよね。

つまりクラウドファンディングで今大変な目先のお金を集めるという行為になってしまっており、根本的にお客さんが増えてるわけでもない。
そしてそもそものファンにも悪い影響を与えてしまう可能性がある。

と私は感じる。

当たり前のことだが、通常の飲食店の売上は、

「売上=席数×客席稼働率×回転数×客単価」

で構成されています。

どの店舗も営業時間や席数も決めていると思うが、最大でお客さんを入れることができるアッパーが決まってます。
コロナが収まったらお客さんが今までの2倍多く支払ってくれるわけでもありません。

コロナが収まりお客さんが戻ってきたとしても、お客さんが入らない空白な時間を埋めるということは極めて難しい。

そのお客様は戻ってくる状況下で先払いしてもらっている当日売上「0」の支援者さんが滞留してしまうことは、私はお店にとってデメリットだと考えます。

長期的にお店を持続させたいと考えているのであれば、常連さん、身近なファンを作って運営するほうが懸命だと思います。

今はじっと我慢して、飲食以外での売り上げを作る方法を考えたり、お客さんが戻って来た時にサービス向上させるなど、準備期間に私はしています。

今ジタバタしたって仕方ないでしょ。笑
ウィルスには勝てないって、世界的におかしくなってんだから。

選択は個人の自由ですが、目先のお金に目がくらんで本当の長期的利益(常連さん&ファン)を見失わないでほしいです。